東小磯村(読み)ひがしこいそむら

日本歴史地名大系 「東小磯村」の解説

東小磯村
ひがしこいそむら

[現在地名]大磯町東小磯

南は相模湾に面し、北は代官だいかん山・泡多羅あわたら山・立野たつの山などに囲まれ、東は大磯宿、西は西小磯村、北は万田まんだ(現平塚市)に接する。東海道が南端の海沿いを通る。「和名抄」にみえる余綾よろき伊蘓いそ郷に比定される。「吾妻鏡」建久三年(一一九二)八月九日条に「新楽寺小磯」とある。小田原衆所領役帳に花之木「百貫文 中郡小磯」とある。天正一五年(一五八七)三月二一日の北条氏規判物(県史三)によれば、幼少の龍千代に代わって軍務に奔走している朝比奈兵衛尉に改めて知行二〇〇貫が給与されており、うち一六五貫三一四文は「小磯」より夏・秋の二度に分けて出すこととされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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