東延末村(読み)ひがしのぶすえむら

日本歴史地名大系 「東延末村」の解説

東延末村
ひがしのぶすえむら

[現在地名]姫路市東延末東延末一―五丁目

飾西しきさい郡に所属。手柄てがら山の東に位置し、西は延末村。初め延末村のうちで、正保郷帳元禄郷帳に村名はみえない。寛延一揆姫路藩記録(前橋市立図書館蔵松平家文書)や寛延一揆につき大坂町奉行与力加古川駅御用日記(九州大学法学部蔵)などに東延末村・西延末村がみえることから、寛延二年(一七四九)以前に分村したと考えられる。分村後も姫路藩領。天保郷帳では「延末村之内」と注記され、高五〇〇石余。寛延元年一二月に姫路藩領一揆が起き、翌年正月当村庄屋五郎右衛門宅が百姓に打毀されたが、壁と入口の戸が破損した程度ですんだ(新版「姫路市史」)。明治九年(一八七六)延末町に合併された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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