東強清水村
ひがしこわしみずむら
[現在地名]両津市東強清水
南は東立島村、北は野浦村。海に突出た弁天岬の海岸平地に集落がある。永正一一年(一五一四)閏二月七日の山境裁許状と伝える本間時泰証状(東強清水区有)に「こわしミつ・野うらの境の事」として境界の地名が書上げられ、「立島・こわしミつ山さかひ有間敷候、たかひの持にハ境あるへく候」と記される。この頃の集落は立島川右岸の段丘地、菖蒲が池の周辺と推定される。村名に東の字が冠されたのは江戸中期頃とみられる。元禄七年(一六九四)の検地帳(同区有)では田一町九反余・畑三町九反余、御林は蛭沢に一ヵ所ある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 