日本歴史地名大系 「東持寺」の解説 東持寺とうじじ 茨城県:結城市上山川村東持寺[現在地名]結城市上山川字我里内(がりうち)に所在。諏訪山と号し、曹洞宗。本尊十一面観音。かつては諏訪(すわ)神社の傍らにあり、その別当寺であった。寺伝によれば文亀三年(一五〇三)山川朝貞の外護によって開創されたらしい。当寺の過去帳には「当寺前住開山梁庵□大和尚禅師 永正十七庚辰歳二月初日」などとある。現在地に移転したのは寛永三年(一六二六)四月で、宝暦三年(一七五三)には西隣にあった光国山薬王(やくおう)院(光国寺)の薬師堂が境内に移建されている。光国(こうこく)寺は山川氏の持仏堂が発展したものと伝えられる(東持寺文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報