東条保
とうじようほ
摂関九条家領四箇保(四箇庄)の一。現小杉町・大島町辺りに所在したとみられる。九条道家の時代に地頭請所の契約条件をつけて寄進され、道家三男一条実経に伝領された。その後興国二年(一三四一)正月三〇日の後村上天皇綸旨(遺編類纂所収渡辺文書)に「越中国井水郡東条庄」とみえ、地頭職が勲功の賞として南朝渡辺党の滝口義弘に与えられている。南北朝期の闕所地処分の結果であろうが、この綸旨は実効性をもたなかったとみられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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