山川 世界史小辞典 改訂新版 「東西教会の分離」の解説
東西教会の分離(とうざいきょうかいのぶんり)
Schism between Eastern and Western Churchs
前グレゴリウス改革期の教皇レオ9世の強い意志と,野心的な総主教ミハイル1世キルラリオスとの間で起こったローマ教会とコンスタンティノープル教会の分離。両教会は早くから教皇の首位権その他をめぐって対立を深めてきたが,1050年代の初めになると西方の聖霊の二重の発出,安息日の絶食,聖職者の結婚禁止,東方の聖体拝領における酵母入りパンの使用などの論争が尖鋭化し,54年に教皇使節の枢機卿フンベルトとキルラリオスがたがいに相手を破門した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報