東鍛冶屋村(読み)ひがしかじやむら

日本歴史地名大系 「東鍛冶屋村」の解説

東鍛冶屋村
ひがしかじやむら

[現在地名]近江八幡市加茂町かもちよう

中小森なかこもり村の北方に位置する。当村を含む西は西鍛冶屋村。同村とともに古くは鍛冶職の居住する地であったと思われる。当村をはじめ小西こにし村・東中小路ひがしなかこうじ村・西中小路村・西出にしで村・寺内てらうち村・西鍛冶屋村・東畑中ひがしはたなか村・西畑中村の九ヵ村は狭い地域に隣接していて中世加茂(賀茂)庄の庄域に含まれていたとされ、江戸時代には加茂(加茂庄)九ヵ村とか、九ヵ村を合せて単に加茂・加茂村などと称されていた。加茂庄は延徳三年(一四九一)一一月二二日の室町幕府奉行人奉書(賀茂別雷神社文書)などに「船木庄領家職号賀茂庄」とあって、京都上賀茂社領船木庄の領家職の呼称とされるが(→船木庄、同年九月六日の室町幕府奉行人奉書(南禅寺文書)では同庄内の京都南禅寺領「茂久名成賢寺分」、同年一〇月八日の室町幕府奉行人奉書(同文書)には同じく樹林寺金華院領「持久名成賢寺分」がみえ、それぞれ安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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