杵築宮内村(読み)きづきみやうちむら

日本歴史地名大系 「杵築宮内村」の解説

杵築宮内村
きづきみやうちむら

[現在地名]大社杵築東きづきひがし

現大社町の南西部に位置し、村名は杵築大社(出雲大社)が鎮座する境内地にちなむと考えられる。江戸時代は同社領。中世から近世を通じて杵築の中心で、康永二年(一三四三)六月八日の国造出雲清孝知行宛行目録(千家家文書)に宮内とみえる。慶長拾四年御造営図には御本社を中心として東西に社家屋敷が描かれ、御本社前から南に延びる参道と、西の千家国造館前から西蓮さいれん(現曹洞宗)に突当って南へ折れる参道がみえる。正保国絵図では北西流から南西流へと流れを変えるほり川北岸に大社が描かれ、その西に村名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報