杵築(読み)キツキ

世界大百科事典 第2版の解説

きづき【杵築】

出雲国(島根県)の地名。出雲大社門前町。地名由来は《出雲国風土記》の神門(かんど)郡杵築郷の条に記してある所造天下大神(あめのしたつくらししおおかみ)の宮処を築いたことによる。大社所在地が杵築宮内村であり,出雲国造(こくぞう)家をはじめとする社家屋敷が密集していた。古代からの大社神領で,世には杵築浦など十二郷七浦がその範囲とされ,江戸期も国造家代官が支配するところであった。独特の神事や民俗行事が保存されているほか,国造家の庇護を受けて国学,和歌,文芸,芸能も盛んで,江戸期には〈杵築文学〉の名があった。

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大辞林 第三版の解説

きつき【杵築】

大分県国東くにさき半島南部の市。旧城下町。豊後表ぶんごおもてを特産としたが、近年は柑橘かんきつ類の栽培が盛ん。

きづき【杵築】

島根県出雲市大社町辺りの古地名。出雲大社(杵築宮)所在の地。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

杵築
きづき

島根県中北部、出雲(いずも)市の一地区。旧杵築町。古くから出雲大社の門前町、また市場町として栄えてきた。明治以前は、出雲大社は杵築大社といわれていた。国道431号、一畑(いちばた)電車大社線が通じる。[編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

きつき【杵築】

大分県北東部、国東半島南部の地名。松平氏三万三千石の旧城下町。江戸時代から七島藺(しちとうい)生産の中心地で、豊後表を集散した。現在は、ミカンをはじめとする果物、花卉(かき)の栽培が盛ん。昭和三〇年(一九五五)市制。

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世界大百科事典内の杵築の言及

【大社[町]】より

…人口1万6683(1995)。《出雲国風土記》の国引き神話ゆかりの地で,大正時代まで杵築(きづき)とよばれていた。中世,杵築十二郷七浦の中心として栄えた。…

※「杵築」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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