松ヶ鼻用水(読み)まつがはなようすい

日本歴史地名大系 「松ヶ鼻用水」の解説

松ヶ鼻用水
まつがはなようすい

日野川の水を向新保むこうしんぽの南端松ヶ鼻でせき止め、頭首工から取水して日野川右岸の近世の二十数ヵ村、一千一〇〇町歩の広大な田地を灌漑する用水。灌漑する地域は南を日野山、西を村国むらくに山、東北を三里さんり山に囲まれた東西二キロ、南北八キロにも及ぶ。日野川が現状のように流路を固定する以前は、この地域にも乱流していたと考えられ、この旧流路が当用水路根元になったと思われる。用水路としての歴史は、伝承としては中世にさかのぼるが、おそらく中世以来個々に開発された小水路網が一水系にまとまっていったのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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