20世紀日本人名事典 「松井正三」の解説
松井 正三
マツイ ショウゾウ
明治〜昭和期の歌舞伎狂言方
- 生年
- 明治23(1890)年1月23日
- 没年
- 昭和59(1984)年5月3日
- 出生地
- 大阪府大阪市
- 主な受賞名〔年〕
- 勲七等瑞宝章〔昭和42年〕,大阪府民劇場奨励賞〔昭和44年〕,日本演劇協会賞,国立劇場賞,大阪日日賞〔昭和50年〕,伊藤熹朔賞(新人賞 特別賞)〔昭和53年〕,芸能功労表彰〔昭和54年〕,大阪文化賞〔昭和54年〕,日本舞台テレビ美術家協会特別賞〔昭和54年〕,伝統文化ポーラ賞(特賞 第1回)〔昭和56年〕
- 経歴
- 尋常小学校卒業後、12歳で狂言方の勝寅助に弟子入りして以来、上方歌舞伎の舞台装置づくりひと筋に生き、狂言方の生き字引的存在だった。とくに「伊達の十役」で市川猿之助演じる忍者が、雲に乗って花道を引き揚げる“宙づり”や「石川五右衛門」の“つづら抜け”などのからくりが有名。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報