日本歴史地名大系 「松原通」の解説 松原通まつばらどおり 京都市:下京区松原通延暦一三年(七九四)の平安京開設の際に開かれた五条大路にほぼ該当。現東山区から鴨(かも)川を越え、高辻(たかつじ)通の一筋南を東西に貫通。「坊目誌」には、「東は清水寺門前に起り、西は松原西入に至り郡界に接す。(中略)賀茂川以東は六波羅を経て清水に達する故道なり。文明以来荒廃し、天正中再開して繁昌の街と為る」とある。後述するごとく、本通りが松原通と称されるのは、近世に入ってからのことで、その際、本通りの二筋南を五条通とよぶようになっている。本通りは、東端が清水(きよみず)寺(現東山区)に突当り、同寺への参道ともなっていたことも関係してか、早期より人家があったと思われ、火災の記事は枚挙にいとまがない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by