松坂観音(読み)まつさかかんのん

日本歴史地名大系 「松坂観音」の解説

松坂観音
まつさかかんのん

[現在地名]守門村大倉 松坂

大倉おおくらの集落背後の大倉山山腹松坂にある。破間あぶるま川対岸の上下の権現堂ごんげんどう山と対し、広瀬ひろせ郷の諸村を見渡せる眺望絶佳の地である。別名馬頭観音という。須原すはらの曹洞宗普門ふもん院の所管。寛元年中(一二四三―四七)に僧自円が馬頭観音像を背負って当地に来て、洞窟に安置したと伝える。享保七年(一七二二)普門院七世実山が一堂を建て、梵鐘を鋳造し、石段を修復して寺の様相を整えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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