松尾大社御旅所(読み)まつおたいしやおたびしよ

日本歴史地名大系 「松尾大社御旅所」の解説

松尾大社御旅所
まつおたいしやおたびしよ

[現在地名]下京区西七条南中野町

京都市下京区西七条中野にししちじようなかの町にあり、七条通の南、御前おんまえ通に東面して鎮座する。松尾大社の神幸祭は古くは四月下卯の日に行われ、七社の神輿が松尾大社から桂川を渡り三ヵ所の御旅所に赴くが、当御旅所には七基の神輿のうち本社・月読・宗像・櫟谷の四社の神輿が五月の上酉の日(還幸祭)まで鎮座する。現在では四月の第三日曜から三週間鎮座。「山槐記」仁安二年(一一六七)四月五日条に「松尾祭延引、七条西大宮旅所有死人之故也」とあり、「康富記」嘉吉三年(一四四三)四月一三日条に、駕輿丁神人が喧嘩をし神輿を路頭に放りだしたので「後日奉入七条御旅所云々」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android