改訂新版 世界大百科事典 「松島炭田」の意味・わかりやすい解説 松島炭田 (まつしまたんでん) 長崎県西彼杵半島の北西部およびその西方海上の大島,崎戸島,松島,池島などの諸島,ならびに海底下にある炭田。主要夾炭層は第三紀漸新世の松島層群崎戸累層であり,層厚1~5mの炭層が3枚挟有されている。全体的にみると多くの断層を伴った20度前後のドーム,盆状構造であるが,2001年11月閉山した九州最後の炭鉱,池島炭鉱は炭層傾斜5度前後の安定した緩傾斜で,年産125万tの一般炭を産出していた。埋蔵炭量は約10億3500万tといわれている。執筆者:大橋 脩作 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by