日本歴史地名大系 「池島」の解説
池島
いけしま
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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長崎県南部、角力灘(すもうなだ)に浮かぶ島。長崎市に属する。面積1.06平方キロメートル。池島炭鉱は炭田の閉山が相次ぐ1952年(昭和27)に開坑され、1960年には営業ペースにのり、従業員1800、月産10万トンを出炭するビルド鉱に成長した。開鉱前は戸数80の半農半漁村であったが、高層アパートが建ち並び、小さな島に人口集中地区を形成した。しかし炭鉱は2001年(平成13)に閉山し、閉山後の地域対策が課題となっている。飲料水は真空蒸留装置によって海水を淡水化し、住民に無料で供給している。池島港は、鏡池(かがみいけ)を切り開いて港湾化した人工港で年間120万トンに上る石炭の積み出しが行われた。神浦(こうのうら)港(長崎市)、大瀬戸港(西海市)、佐世保(させぼ)港から定期船が出入りしている。現在、池島炭鉱跡は体験型の観光地となっている。人口345(2009)。
[石井泰義]
長崎県西彼杵(にしそのぎ)半島の西方に浮かぶ面積0.9km2の小島。西彼杵郡外海(そとめ)町(2005年より長崎市)に属し,全島が松島炭鉱池島鉱業所の海底炭採掘基地である。1960年から出炭を開始した新しい炭鉱で,出炭量は年間100万t前後(2001年閉山)。コークスまたは石炭ガスをつくるための原料炭得率は60%をこえ,外国の強粘結炭との配合炭として需要が多い。鏡ヶ池を利用して築港した池島港があり,2000トン級の船舶が入港して石炭を積み出す。採炭機械,高層アパートの炭住街,海水淡水化プラントによる生活用水の供給など新しい施設を備えている。島の人口は2002年には1000人以下となった。
→松島炭田
執筆者:竹内 清文
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
(2015-12-18)
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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