一般炭(読み)イッパンタン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一般炭」の意味・わかりやすい解説

一般炭
いっぱんたん

一般の燃料用に使われる石炭。かつてはボイラー,ストーブなどの燃料用として家庭などに広く用いられ,またその大部分が電力用,セメント製造用などとして消費されていたが,エネルギー革命の進むなか石油,ガスなどに取って代られた。しかし,石油危機契機に脱石油政策のもと安価で豊富な燃料として輸入炭を中心に見直されてきており,需要量も増加してきている。石炭の国内生産量は一般炭が主体で約 787万t。また,全輸入量約1億 484万tのうち4割程度が一般炭である。

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百科事典マイペディア 「一般炭」の意味・わかりやすい解説

一般炭【いっぱんたん】

原料炭,無煙炭など特殊用途に向けられる以外の石炭の総称。主に発電ボイラー用の燃料として取引されている。また一般のボイラー,ストーブなど燃料用。一般に原料炭などに比べて発熱量低い

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世界大百科事典(旧版)内の一般炭の言及

【石炭】より


[用途による分類]
 石炭の用途のなかで最も大きい部分を占めるのは,燃料用とコークス製造用である。これによって,〈一般炭〉と〈原料炭〉という二大別が普通に用いられている。コークス製造原料としては粘結性を必要とするから,一般炭,原料炭の分類は,〈非粘結炭〉と〈粘結炭〉の分類にほぼ一致する。…

※「一般炭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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