松島眺望集(読み)まつしまちようぼうしゆう

日本歴史地名大系 「松島眺望集」の解説

松島眺望集
まつしまちようぼうしゆう

二冊 大淀三千風編 天和二年刊

版本 宮城県図書館

解説 伊勢俳人で、松島雄島に一五年間滞在した著者が、松島を吟じた自他の俳諧を主として構成した松島名勝記。松島湾・松島・塩竈の図を収載。また湾内の島々名称が俳諧とともに記される。この書のため芭蕉は句を寄せている。芭蕉は「おくのほそ道」行脚の折三千風を訪ねたが、すでに離仙していたため会うことができなかった。出版者は百々勘兵衛。

活字本 仙台叢書一

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報