松戸村(読み)まつとむら

日本歴史地名大系 「松戸村」の解説

松戸村
まつとむら

[現在地名]志賀町赤住あかすみ

松戸川を挟んで赤住村の南にある。赤住村の内に元和九年(一六二三)新村立てが認められたという。同年五月二九日に加賀藩から「西国加茂うり舟之者共、能登国羽喰郡赤住村之内新村を相建致居住ニ付、諸役全免許者也」という新村建達状が与左衛門ら六人に対して出された(「堀松組巨細帳」政氏文書)。「西国加茂うり舟」の語義は不明で、舳倉島旧記に「永禄十二己巳年、筑前国上座郡金ケ崎の漁人数名、羽咋郡赤住浦・鳳至郡吉浦・皆月浦へ初て猟業に来り、二十二年の間連年春より秋まで此浦にて漁業す」とあり、村名由来書には筑前から鯖漁に来ていた漁師とある(能登志徴)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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