松本広治(読み)マツモト ヒロジ

20世紀日本人名事典 「松本広治」の解説

松本 広治
マツモト ヒロジ

昭和期の社会運動家 冨士レンジ工業会長;反核産業人の会代表。



生年
明治37(1904)年10月3日

没年
平成1(1989)年4月14日

出生地
愛媛県周桑郡田野村長野(現・丹原町)

学歴〔年〕
東京帝大法学部〔昭和3年〕卒

経歴
産業経済新聞社出版部長、三鷹航空工業勤労部長、武田薬品工業勤労部長を経て、昭和28年冨士レンジ工業を設立社長。のち会長。かつて共産党員として社会主義運動に活躍した。産業人となってからも、労働者の経営参加を唱導したり、反核産業人の会代表として反核運動を行うなど多方面に活躍。著書に「信念の経営」「不死身の経営」「日本の経営参加」「反骨の昭和史」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松本広治」の解説

松本広治 まつもと-ひろじ

1904-1989 昭和時代実業家,社会運動家。
明治37年10月3日生まれ。東大新人会に谷川巌らと加入し,昭和3年共産党に入党。4年四・一六事件で懲役7年の刑をうける。戦後,冨士レジン工業を創立して社長。57年「反核産業人の会」を設立して代表世話人となった。平成元年4月14日死去。84歳。愛媛県出身。東京帝大卒。著作に「反骨の昭和史」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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