旺文社世界史事典 三訂版 「反核運動」の解説
反核運動
はんかくうんどう
anti-nuclear movement
1950年3月のストックホルム−アピールを契機に世界的に展開。1955年7月のラッセル−アインシュタイン宣言には多くの科学者が署名し,57年には西ドイツの科学者によるゲッティンゲン宣言が発表され,カナダでのパグウォッシュ会議に受け継がれた。また,日本でも第五福竜丸事件をきっかけとして東京杉並の主婦らにより原水爆禁止運動が始まり,1955年より原水爆禁止世界大会が毎年開催されている(1962年以降分裂)。1980年代にはヨーロッパ核軍備撤廃キャンペーンが功を奏して,87年の中距離核兵器(INF)全廃条約の締結などに影響を与えた。
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