朝日日本歴史人物事典 「松永久通」の解説
松永久通
生年:生年不詳
戦国時代の武将。久秀の嫡子。三好長慶の嫡子義興が死去した永禄6(1563)年末,右衛門佐,従五位下に叙位。同8年5月,三人衆の三好長逸と共に将軍足利義輝の弑殺に加担した。しかし実権はほとんど父の久秀に握られており,目立った事績は知られていない。天正5(1577)年秋,久秀が上杉謙信を頼って織田信長に反したとき信貴山城に籠城し,父と共に自焚して果てた。
(今谷明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報