日本大百科全書(ニッポニカ) 「スマラガ」の意味・わかりやすい解説
スマラガ
すまらが
Tomás de Zumárraga
(1577―1622)
スペイン人のドミニコ会宣教師。1602年(慶長7)フランシスコ・モラレスとともに来日、薩摩(さつま)(鹿児島県)甑島(こしきじま)に上陸した。1605年大村(長崎県)に赴き、投獄中の宣教師や信徒を慰問、激励し、その後平戸(ひらど)(長崎県)に渡った。のち同会副管区長に任命され、迫害下の長崎、有馬(ありま)(長崎県)の信徒を励ましていたが、1617年(元和3)大村で捕らえられ投獄。1622年フランシスコ会監察師アポリナリオ・フランコApolinario Franco(1570―1622)らとともに火刑に処せられた。1867年福音(ふくいん)殉教者に列せられた。
[黒沢文貴 2018年2月16日]