松洞古墳群(読み)まつがほらこふんぐん

日本歴史地名大系 「松洞古墳群」の解説

松洞古墳群
まつがほらこふんぐん

[現在地名]守山区吉根 松洞

小幡おばた丘陵の北端付近、標高七〇メートル前後の尾根上にかつて二二基の古墳が分布していた。昭和三七年(一九六二)松洞八号墳が調査され、一辺八・四メートル、高さ一メートルの小方墳墳頂に二つの粘土槨があって、北棺から六鈴鏡・玉類、南棺から蕨手文鏡・鉄製品・玉類が出土した。墳頂部では家形埴輪が、墳裾からは装飾須恵器が出土し、小規模な外見に対し豊富な副葬品をもつ特異な古墳群であることが判明した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android