日本歴史地名大系 「守山区」の解説 守山区もりやまく 愛知県:名古屋市守山区面積:三三・八三平方キロ市の北東に突出して位置し、東を瀬戸市・尾張旭市、南を名東(めいとう)区・千種(ちくさ)区、西を東区・北区、北を春日井市と接する。北境を庄内川が東から西に流れ、南境を矢田(やだ)川が同じく東から西へ流れて西境で合流する。瀬戸市との境に標高一九八・三メートルの東谷(とうごく)山がそびえ、西に行くにしたがって低くなり、最も低い所は約一〇メートルである。守山の地名は室町時代後期の大永六年(一五二六)の「宗長手記」が初見である。当地域は古代以降、山田(やまだ)郡に属していたが、中世末に山田郡は廃されて春部(かすがべ)郡に編入された。明治一三年(一八八〇)春日井郡が東西に分割された時、この地域は東春日井郡となった。区域最古の遺物は上志段味(かみしだみ)字樹木から出土した旧石器時代の槍先形尖頭器と剥片である。縄文時代に入ると上志段味字白鳥に中期、牛牧(うしまき)字中山に晩期の遺跡がみられるが、弥生時代の遺跡は少ない。古墳は上志段味の東谷(とうごく)山西麓地域に守山区域の古墳の半数以上約七〇基が集中し、国指定史跡白鳥(しらとり)塚、周湟をめぐらす勝手(かつて)塚、豊富な遺物を出土した大(おお)塚などの前方後円墳が含まれる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「守山区」の意味・わかりやすい解説 守山〔区〕もりやま 愛知県西部,名古屋市北東部に位置する区。旧守山市(1954市制)と名古屋市が合併して 1963年区制。庄内川と矢田川に挟まれた東西に細長い丘陵地に位置する。宅地造成が盛んで,西部と南部には時計,陶磁器,乳業などの工場が立地。広大な県営公園の小幡緑地,国の重要文化財の仁王門,木造地蔵菩薩立像を所蔵する龍泉寺,白鳥塚古墳(国指定史跡)がある。面積 34.01km2。人口 17万6587(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by