吉根村(読み)きつこむら

日本歴史地名大系 「吉根村」の解説

吉根村
きつこむら

[現在地名]守山区吉根

東南部は標高一〇〇メートル前後の丘陵である。南を大森おおもり村と印場いんば(現尾張旭市)と接する。定光寺祠堂帳(定光寺蔵)に、享禄三年(一五三〇)のこととして「六俵寅ヨリ吉根林 右衛門女子 十月廿一日 素桂取次文英妙才禅尼」とあり吉根の地名がみえる。織田信雄分限帳に「弐百六拾貫文 きつこ いわ井ノ郷共ニ 北野彦四郎」とある。北野彦四郎を江戸時代の諸書は竜泉寺りゆうせんじ城の城主としている。

寛文一一年(一六七一)の家数三九、人数男一五〇・女一三〇(寛文覚書)。「徇行記」によれば、田は一八町一反六畝弱、畑は一三町五反余で、概高四四〇石余のうち二四八石余が藩士四人の給知。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android