日本歴史地名大系 「松瀬遺跡」の解説 松瀬遺跡まつせいせき 和歌山県:日高郡川辺町松瀬村松瀬遺跡[現在地名]川辺町松瀬日高川下流左岸の低位段丘面上に立地。昭和二八年(一九五三)七月の水害の直後に発見された。翌年小範囲ながら発掘調査も実施された。頁岩(グレーチャート)を主石材とし、少量のサヌカイト製を交えた石核・剥片などが検出されたが、その出土層位は赤褐色硬質粘土層の上部(深度差は約二〇―三〇センチ)であった。いずれも先土器時代の所産とされている。なお、この出土地点に隣接する地域の淡黒褐色土層からは、縄文時代(前期および晩期)の遺物が出土した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by