松花(読み)しょうか

精選版 日本国語大辞典 「松花」の意味・読み・例文・類語

しょう‐か ‥クヮ【松花】

[1] 〘名〙 松の花。伝説によると、一〇〇〇年に一度開くという。
田氏家集(892頃)上・題闕「松花錬道応偽、柏実昇仙却少真」
謡曲阿古屋松(1430頃)「まことなるかな松花の色、十回(とかへ)りをなす春秋の、いく久しさの色ならん」 〔尹廷高‐楓塘別業詩〕
[2] 葉茶壺の名。大名物(おおめいぶつ)。既に大永年間(一五二一‐二八)には真壺三日月松島とあわせて著名であった。珠光旧蔵と伝え、現在、愛知県徳川美術館蔵。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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