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阿古屋松 あこやのまつ

世界大百科事典 第2版の解説

あこやのまつ【阿古屋松】

(1)平曲の曲名。平物(ひらもの)。フシ物。謀反の罪で新大納言成親は備前に流され,その子藤原成経も清盛に召喚された。成経が3歳の子を抱き寄せて,成長の後は出家して弔いをしてくれと言うとうなずいたので,みな涙を流した(〈折リ声・中音〉)。成経は備中に流されたので,備前の父の配所を聞くと片道12~13日の遠さと答えられ,備中・備前は元来は同国なのにわざとごまかすのかと慨嘆した(〈折リ声〉)。昔は出羽陸奥も同国で,陸奥に流された藤原実方(さねかた)の中将が名所の阿古屋松を探したとき,出会った老人に聞くと,陸奥は昔の国名で今の出羽にあるのだと言われ,国を越えて見に行ったという(〈中音・初重(しよじゆう)〉)。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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