松谿(読み)しょうけい

朝日日本歴史人物事典 「松谿」の解説

松谿

生年生没年不詳
室町中期の画家作風から,御用絵師周文の系統を直接引く,15世紀中・後期水墨画家と考えられる。「松谿」印とともに「天遊」印を押す作品があり,「松谿天遊」という禅僧かと考えられるが,史料にその名を見出すことはできない。精緻な画風特色があり,画技の水準の高さは第一級である。代表作は「湖山小景図」(文化庁蔵),「山水図」(パワーズ・コレクション)。<参考文献>『日本美術絵画全集』2巻

(山下裕二)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android