板妻村(読み)いたづまむら

日本歴史地名大系 「板妻村」の解説

板妻村
いたづまむら

[現在地名]御殿場市板妻

神場じんば村の北西西にし川の右岸に位置する。南西に向かって大野おおの原が広がり、これを境に須山すやま(現裾野市)に接する。六軒の百姓が村を開いたとの伝承があり、これは慶安元年(一六四八)検地帳(板妻区有文書)の名請人の数と合致する。寛永改高附帳では高五石余で、すべて畑方。前掲慶安元年の検地帳でも畑方のみで、高二四石余、反別は四町二反余。その後水田の開発が行われ、享保一三年(一七二八)には畑成田の申請が行われている(板妻区有文書)。天明五年(一七八五)には家数二九・人数一三五(「宗門改帳」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報