板状軟氷(読み)バンジョウナンピョウ(英語表記)young ice

デジタル大辞泉 「板状軟氷」の意味・読み・例文・類語

ばんじょう‐なんぴょう〔バンジヤウ‐〕【板状軟氷】

氷殻海綿氷がさらに冷却されて形成された海氷。厚さ10~30センチ程度。15センチより厚いものは氷上歩行が可能で、砕氷船以外の航行は困難となる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

海の事典 「板状軟氷」の解説

板状軟氷

海綿氷や氷殻は、冷却が進むとくっつき合って板状軟氷へと成長する。板状軟氷は厚さによって、10~15cmの薄い板状軟氷(grey ice)と、15~30cmの厚い板状軟氷(grey-white ice)に分けられる。薄い板状軟氷は弱く、氷上の歩行は危険である。この時期にうねりがあると、氷板はうねりの波長の半分程の大きさに分割され、回転し ながらぶつかり合ってはす葉氷を作る。厚い板状軟氷になるとその上を歩行することが出来る。この段階になると砕氷船以外の船舶の航行は不能になる。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android