柄太鼓(読み)エダイコ

デジタル大辞泉 「柄太鼓」の意味・読み・例文・類語

え‐だいこ【柄太鼓】

打楽器の一。両面に皮を張った扁平な太鼓に柄をつけたもの。片手で持って、ばちで打ち鳴らす。手鼓しゅこ

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精選版 日本国語大辞典 「柄太鼓」の意味・読み・例文・類語

え‐だいこ【柄太鼓】

  1. 〘 名詞 〙 柄のついた平たい太鼓。厚さ二寸(約六センチメートル)、直径七寸(約二一センチメートル)程度の、でんでん太鼓様のもの。手鼓(しゅこ)
    1. [初出の実例]「盆踊りの人数大勢対の浴衣同じく手拭を冠り、柄太鼓・団扇など持ち、皆々よろしく踊って居る」(出典:歌舞伎・処女評判善悪鏡(白浪五人女)(1865)序幕)

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世界大百科事典(旧版)内の柄太鼓の言及

【太鼓】より

…こうした〈触れ太鼓〉は,相撲などでも用いられる。そのほか,雅楽の〈楽太鼓〉を,〈平丸太鼓〉〈平釣(ひらづり)太鼓〉とも称して用い,民俗芸能の楽器であった,枠なし長胴締太鼓の〈桶胴〉や,枠付き長胴締太鼓の〈大拍子(だいびようし)〉,さらに,鋲打ち短胴で柄の付いた〈柄太鼓(えだいこ)〉,前述の〈団扇太鼓〉などの柄付太鼓(この両者とも,日蓮宗で題目を唱えるときに用いられるが,歌舞伎でとくに〈題目太鼓〉と称するときは,〈柄太鼓〉の方をいうことが多い)なども用いるほか,さまざまな組合せや,改良・転用の結果,独自の太鼓類が数多く開発されてきた。また,寄席(よせ)の囃子は,歌舞伎の囃子を利用しているが,平丸太鼓の小型の〈豆太鼓〉のように寄席独自に開発したものもさまざまにある。…

※「柄太鼓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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