柏野名
かしわのみよう
[現在地名]島原市柏野町・南柏野町
島原村の北部に位置し、島原城下の北西に接する。地内の本光寺跡の一帯に残る石垣・石塁などを遺構とする丸尾城跡は浜城の西手を守衛する城砦で、天正一二年(一五八四)の沖田畷での合戦では島津方の猿亘越中守信光が守衛、龍造寺隆信方の鍋島直茂との合戦があったと伝える。貞享年間(一六八四―八八)松平忠房の次子忠倫(左門)は廃嫡とされ、元禄五年(一六九二)当地の柏樹軒(新屋敷とも)に移り、隠居屋敷としたという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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