日本歴史地名大系 「島原村」の解説
島原村
しまばらむら
現島原市域の東部中ほどに位置し、東部は海に臨む。西部には
元和三年(一六一七)のイエズス会管区長宛のキリシタン連判書付に「島原町」の内堀宗巴寿庵・広瀬又左衛門かすはる・西田休巴はうろ・かんほうミける常喜らキリシタン一一名が署名している。これは迫害の時代にあってもイエズス会の神父らが信者らの信仰のために尽力していることについて、指導的な信者たちが署名したもの。また同年のローマ教皇パウロ五世の迫害を慰問する勅書に対する同六年の日本信徒奉答文(ヴァチカン古文書館バルベリニ文書)に「島原村」の内堀作右衛門尉(はうろ)・塩塚与市(しゅあん)・西田休巴(はうろ)が署名している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報