20世紀日本人名事典 「柳本美雄」の解説
柳本 美雄
ヤナギモト ヨシオ
昭和期の労働運動家 総評常任幹事。
- 生年
- 明治45(1912)年3月26日
- 没年
- 昭和38(1963)年2月4日
- 出生地
- 奈良県吉野郡小川村(現・東吉野村)
- 学歴〔年〕
- 高小卒
- 経歴
- 戦前、関西で日本労働組合全国評議会系の運動に加わり、メリヤス工組合で活動。戦後、日本労働組合総同盟(総同盟)に入り、昭和22年関東金属労働組合書記長、23年総同盟本部中央執行委員。24年社会党に入党。高野実の直系として総評結成の時期まで、左右抗争には右派を挑発するなど、高野の腹心として活動した。27年左派社会党中央執行委員となり、社会党と総評の連絡調整に努めた。高野の左施回と共に別れ、太田薫陣営に投じた。その後、総評常任幹事、政治部長となり、’60年安保では安保改定阻止国民会議の統一行動のため尽力した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報