柳絞(読み)ヤナギシボリ

精選版 日本国語大辞典 「柳絞」の意味・読み・例文・類語

やなぎ‐しぼり【柳絞】

  1. 〘 名詞 〙 絞り染めの一種。巻染めの類でしだれ柳に似たやわらかい感じの細い線模様をあらわしたもの。
    1. [初出の実例]「下はりうもんおなんどかへし柳しほりのきぬじゅばん」(出典:洒落本・傾城買談客物語(1799)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「柳絞」の意味・わかりやすい解説

柳絞【やなぎしぼり】

絞染の一種。滝絞とも。ヤナギのような細い筋を表す染め方。布地全体を細いひだを寄せるように畳み,筋がつくようにしごきながら糸を巻きつけ浸染する。簡単な工程で広い布地が染められるので,浴衣,帯,暖簾(のれん),座ぶとんなどに応用

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android