柴内魁三(読み)シバナイ カイゾウ

20世紀日本人名事典 「柴内魁三」の解説

柴内 魁三
シバナイ カイゾウ

明治〜昭和期の盲啞教育者 岩手盲啞学校名誉校長



生年
明治12(1879)年9月10日

没年
昭和41(1966)年3月9日

出生地
岩手県盛岡市

学歴〔年〕
盛岡中学〔明治32年〕卒,陸士〔明治34年〕卒,東京盲啞学校教員練習科〔明治43年〕卒

経歴
陸士卒業後歩兵少尉となり、明治37年日露戦争には歩兵中尉として参加、38年1月両眼失明の戦傷にあい、8月歩兵大尉として退役。東京盲啞学校で点字盲教育を身につけ、43年自宅の前に私立岩手盲啞学校を設立。大正15年県立岩手盲啞学校に昇格、校長に就任、昭和23年名誉校長となる。37年には柴内愛育会を設立し、貧困家庭の盲啞児童に教育補助を行うなど、盲啞教育の父と慕われた。また、昭和3年盛岡水道利用組合を創設し理事長に就任、水道事業を起こした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「柴内魁三」の解説

柴内魁三 しばない-かいぞう

1879-1966 明治-昭和時代の教育者。
明治12年9月10日生まれ。日露戦争で負傷,失明して東京盲唖(もうあ)学校にまなぶ。明治44年郷里盛岡に私立岩手盲唖学校を創設。大正15年県立に昇格した同校の校長となり,昭和23年までつとめる。37年柴内愛育会を設立し,盲唖児童の教育補助につくした。昭和41年3月9日死去。86歳。陸軍士官学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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