柿の蔕(読み)カキノヘタ

デジタル大辞泉 「柿の蔕」の意味・読み・例文・類語

かき‐の‐へた【柿の×蔕】

朝鮮茶碗の一。鉄分の多い砂まじりの土で作り、青みがかったガラス様のうわぐすりをかけたもの。伏せた形や色が柿のへたに似るところから、千利休命名といわれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「柿の蔕」の意味・読み・例文・類語

かき【柿】 の 蔕(へた)

  1. 柿の上部に残された萼片(がくへん)。転じて、土地の狭いことのたとえにいう。
    1. [初出の実例]「柿のへたほどの所領を取てもちて」(出典:史記抄(1477)一二)
  2. 朝鮮茶碗の一つ。伏せた形や色が柿のへたに似ているところから、千利休が名づけたといわれる。素地は鉄分の多い砂まじりの土。釉(うわぐすり)青苔(あおごけ)のような色のガラス釉(ゆう)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android