栂尾村(読み)つがおむら

日本歴史地名大系 「栂尾村」の解説

栂尾村
つがおむら

[現在地名]椎葉村大河内おおかわうち 栂尾

北東流する小丸おまる川を挟んで尾崎おさき村の東に位置する。同川は当村北部で大きく蛇行して流れを東に転じ、北は同川を隔てて中山なかやま村。当地にある栂尾神社が所蔵する元亀三年(一五七二)一一月二二日の棟札写に「栂尾村神主黒木斉門之助」とある。また同社にある天正一八年(一五九〇)墓石には「栂尾始地主黒木済門之助霊神位」とある。日向国覚書には椎葉山之村形の一村として栂尾とみえる。江戸時代には大河内掛一六ヵ村の一つで、大河内組に属する。延享三年(一七四六)に検地竿入がなされ、畑三反余(高二斗余)が打出された(天明元年「椎葉山高反別取米一村限帳控」内藤家文書)。宝暦五年(一七五五)大河内村組焼畑見取御年貢米代銀上納帳(相良家文書)によれば「祢ちりまき山」「麦藪山」に焼畑計二七枚・一町八反余があり、その取米四斗余・取銀二四匁余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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