日本歴史地名大系 「栖竜院」の解説 栖竜院せいりゆういん 佐賀県:佐賀市新庄郷蠣久村栖竜院[現在地名]佐賀市鍋島町大字蛎久字蛎久蠣久(かきひさ)集落の南にある。山号は法雲山で臨済宗南禅寺派。本尊は十一面観音。天文二三年(一五五四)蠣久(かきひさ)天満宮の社家右近氏の建立といわれる。開山は鮮渓和尚。慶長一三年(一六〇八)佐賀城下町の創設に伴って右近刑部は町人として六座(ろくざ)町や伊勢屋(いせや)町の創設にあたり、のち伊勢屋町で旅人宿を営んでいたが、元和元年(一六一五)没して栖竜院に墓が作られ、鍋島勝茂は供養のため寺に知行を与えた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by