朝日日本歴史人物事典 「栗本宗清」の解説
栗本宗清
室町後期の蒔絵師。幸阿弥家3代宗金の3男で,4代宗正,5代宗伯の弟。分家して栗本を称する。今日,宗清作と確認できる作品は伝わっていないが,軽妙な筆致による蒔絵を得意とし,幸阿弥家の蒔絵師のなかでも名手と評されたという。なお,宗清の跡は幸阿弥家6代長清の子が継いで栗本幸阿弥を名乗り,本家同様,徳川幕府お抱えの蒔絵師を勤めた。<参考文献>『幸阿弥家伝書』,風俗絵巻図書刊行会編『蒔絵師伝・塗師伝』
(小松大秀)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報