栗本(読み)くりのもと

精選版 日本国語大辞典 「栗本」の意味・読み・例文・類語

くり‐の‐もと【栗本】

〘名〙
狂歌をよむ一派。正統な和歌をよむ一派を「柿の本」というのに対する。無心
井蛙抄(1362‐64頃)六「後鳥羽院御時、柿本・栗本とておかる」
② 卑俗滑稽な連歌のこと。無心の連歌。純正優雅な連歌を「柿の本」というのに対する。
※後鳥羽院宸記‐建保三年(1215)五月一五日「有柿下・栗下連歌興銭為懸物

くりもと【栗本】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「栗本」の意味・読み・例文・類語

くりもと【栗本】

姓氏の一。
[補説]「栗本」姓の人物
栗本薫くりもとかおる
栗本鋤雲くりもとじょうん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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