栗林跡(読み)くりばやしあと

日本歴史地名大系 「栗林跡」の解説

栗林跡
くりばやしあと

[現在地名]金沢市三口新町みつくちしんまち一丁目など

小立野こだつの台地の西に位置する。栗林地方くりばやしじかたとも称された。近世初期には原野であったが、明暦元年(一六五五)当地の新開を命じられた上野新うえのしん村・三口新村・涌波新わくなみしん村の三ヵ村が、辰己たつみ用水の余水を用いて新田開発を実施、高二〇〇石ほどを新開、同二九〇石ほどは畑直し新開をした。畑直し新開のほうは同年秋に検地が実施され、一七六石余に高付され、うち一二一石余は牛坂うしさか村・上野新村が、五五石余は三口新村・涌波新村が高請することになった。しかし、新開地分は同三年に検地が行われたものの高が決まらず、御印は交付されなかった(加賀志徴)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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