栗生岳(読み)くりおだけ

日本歴史地名大系 「栗生岳」の解説

栗生岳
くりおだけ

屋久町と上屋久かみやく町の境界にあり、かつては宮之浦みやのうら岳・永田ながた岳とともに岳とよばれていたが、現在は当山に替って黒味くろみ岳を入れて三岳という。標高一八四七メートル。頂上益救やく神社があり、一品宝寿権現を祀る。同権現の勧請の年代は不明だが、岳神として崇められ、毎年秋八、九月頃に岳参りが行われていた。頂上付近に高さ六〇センチ・幅九〇センチ・長さ一八〇センチほどの平石があり、真ん中に直径一〇センチ・深さ八センチぐらいの穴があって、穴には常に水が湧出て、水中に二匹のいもりがすんでいたので、人々は神の使いと称していた(三国名勝図会)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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