日本大百科全書(ニッポニカ) 「三岳」の意味・わかりやすい解説
三岳
みたけ
長野県南西部、木曽郡(きそぐん)にあった旧村名(三岳村(むら))。現在は木曽町の南西部を占める。旧三岳村は2005年(平成17)木曽福島(きそふくしま)町、日義(ひよし)村、開田(かいだ)村と合併し木曽町となる。御嶽山(おんたけさん)東麓(ろく)にあり、地名は、御嶽のほか北に乗鞍(のりくら)岳、東に駒ヶ岳(こまがたけ)を望むことからつけられた。旧村域は王滝(おうたき)川とその支流西野川の深い渓谷にわたり、92%が山林原野。中心集落の黒沢下殿(くろさわしたとの)は御嶽山の信仰集落で、御嶽神社の里社があり、御嶽登山口の一つ。王滝川には中京地区の水甕(みずがめ)といわれる牧尾ダムと人造湖の御岳湖がある。西野川沿いには木曽温泉があり、ここからさらに西の寒原(さむはら)高原に鹿ノ瀬(かのせ)温泉がある。
[小林寛義]