株を守って兎を待つ(読み)しゅをまもってうさぎをまつ

精選版 日本国語大辞典 「株を守って兎を待つ」の意味・読み・例文・類語

しゅ【株】 を 守(まも)って兎(うさぎ)を待(ま)

  1. ( 「韓非子五蠹」の「守株」の故事による ) いつまでも旧来風習方法にとらわれて、新風に気づかないでいることのたとえ。また、考えが固定して応用のきかぬたとえ。
    1. [初出の実例]「株(シュ)を守(マモ)って兎(ウサギ)を待(マ)つと、等しく一様の大律に支配せられる」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一五)
    2. [その他の文献]〔梁武帝‐囲棊賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android