守株(読み)シュシュ

デジタル大辞泉 「守株」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐しゅ【守株/株守】

[名](スル)いたずらに古い習慣を守って、時に応じた物事処理ができないこと。うさぎが走って来て木の切り株に当たって死んだのを見た農民が、仕事を投げ捨てて毎日切り株を見張ったものの、ついに兎は捕れなかったという「韓非子」の故事による。くいぜを守る。
「一主義一学説を―するは」〈魯庵社会百面相

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精選版 日本国語大辞典 「守株」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐しゅ【守株・株守】

  1. 〘 名詞 〙 ( 昔、宋の農夫が、偶然兎が木の切株に頭をぶつけて死んだのを見て以来百姓仕事をやめ、木の株の番をして暮らし、国じゅうの笑い者になったという「韓非子‐五蠹」の故事から ) 古い習慣をいつまでも固守して、時に応じて処理する能力の乏しいこと。また、進歩のないこと。株を守りて兎を待つ。
    1. [初出の実例]「若乃専崇朴質、便渉守株之識」(出典経国集(827)二〇・主金蘭対策文)
    2. 「又旧習を株守し之を変ずるを知らず」(出典:明六雑誌‐三六号(1875)天降説の続き〈阪谷素〉)

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普及版 字通 「守株」の読み・字形・画数・意味

【守株】しゆしゆ

株を守ってを待つ。変通をしらぬ愚かなたとえ。〔韓非子、五蠹〕宋人(そうひと)に田をり。田中に株り。走りて株に觸れ、頸(くび)を折りて死せり。因りて其の耒(すき)を釋(す)てて株を守り、復(ま)たを得んことを冀(ねが)ひしも、復た得べからず。身は宋國の笑ひと爲れり。

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故事成語を知る辞典 「守株」の解説

守株

[参照] 株を守りて兎を待つ

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