核不使用声明(読み)カクフシヨウセイメイ

デジタル大辞泉 「核不使用声明」の意味・読み・例文・類語

かくふしよう‐せいめい【核不使用声明】

軍縮問題を討議する国連総会第一委員会が2013年10月に発表した共同声明。「いかなる状況でも核兵器二度と使われないことが人類の生存そのものにとって利益となる」として、核兵器の非人道性と不使用を訴え、日本を含む125か国が賛同した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「核不使用声明」の意味・わかりやすい解説

核不使用声明
かくふしようせいめい

完全な核兵器廃絶を訴えた共同声明。2013年4月、スイスジュネーブで開催された核不拡散条約NPT)再検討会議の準備会合で南アフリカ共和国の提案によりまとめられ、発表された。核兵器使用は人道上、破滅的な結果を招くとして、「いかなる状況下でも核兵器がふたたび使用されないことが人類の共存のためになる」などの主張が記されており、70か国以上が賛同した。しかし日本政府はアメリカの核の傘を安全保障上の抑止力として活用していることもあり、声明に賛同しなかった。この日本政府の姿勢に対し、被爆者団体や広島市などが反発しただけでなく、海外の市民団体も抗議の声をあげた。

[編集部]

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