核断熱消磁(読み)カクダンネツショウジ

デジタル大辞泉 「核断熱消磁」の意味・読み・例文・類語

かくだんねつ‐しょうじ〔‐セウジ〕【核断熱消磁】

原子核磁気モーメントを利用した断熱消磁希釈冷凍による極低温よりも低い、10-6ケルビン程度の超低温領域までの冷却が可能。一般に、銅の原子核のスピンが用いられ、磁場をかけたまま希釈冷凍で冷却し、断熱状態を保ったまま磁場を取り除くことで超低温を実現する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の核断熱消磁の言及

【断熱消磁】より

…この冷却法は1926年P.デバイ,W.F.ジオークが,それぞれ独立に提案したもので,33年ジオークらによって実現され,従来の最低温度であった液体ヘリウムの減圧による0.3Kよりも低い温度が得られるようになった。現在,磁性イオンを含む結晶の断熱消磁では数mK,金属中の核磁気モーメントを使う断熱消磁(核断熱消磁)では10μK程度の低温が実現されている。後者は,現在知られているうちでもっとも低い温度を作り出す方法である。…

※「核断熱消磁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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